日印国交樹立70周年記念事業「完全版マハーバーラタ」上映会等の実施

令和4年12月19日
 12月17日、在インド日本国大使館は、日印国交樹立70周年記念事業の一環として、株式会社SAI(小池博史ブリッジプロジェクト)と共同で、日印友好の象徴であるヴァラナシ国際協力・コンベンションセンター(※)において、監督兼演出家である小池博史氏による映画「完全版マハーバーラタ」の上映会及びトークショーを開催しました。
 
※ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンターは、日本政府の無償資金協力により建設されたものです。
詳細:https://www.in.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00284.html
 
 上映会では、ウッタル・プラデシュ州政府・ヴァラナシ市関係者、ヴァラナシを中心とした大学教授等の教育機関関係者、経済団体・文化団体等の関係者、メディアなど数百人の来場者が観覧しました。
 
 「完全版マハーバーラタ」は、2013年より演出家の小池博史氏が10年かけて日本の伝統芸能の表現方法等を融合、文化の多様性等を取り入れて舞台化し、臨場感溢れる舞台芸術の映像作品として完成させたものです。
 
 冒頭、在インド日本国大使館館員より挨拶を行い、会場となったヴァラナシ国際協力・コンベンションセンターは日印友好の象徴であることを紹介しつつ、本件事業の実現のため協力した全ての関係者に謝意を表しますと述べました。

 続いて、小池博史氏が挨拶を行い、上映作品の舞台制作に10年を要し、昨年ついに全てのチャプターの制作を完了させたなどの背景、作品では7つの言語及び10種類の舞踊を組み合わせているなどの概要を説明し、是非作品を楽しんで欲しいと述べました。

 さらに、ウッタル・プラデシュ州労働雇用・調整大臣であるアニル・ラージバハール大臣が挨拶を行い、インドの伝統や伝説が世界で評価されることは、インド人にとって誇りであり光栄なことで、日本人がマハーバーラタの示す教えを日々の生活に取り入れる方法を研究していたことは、実に素晴らしいことである、また出演者アーティスト、マハーバーラタの研究者、演出家、そして芸術を通してマハーバーラタに命を吹き込んだ関係者に歓迎と感謝を申し上げたいと述べました。

 最後に、ウッタル・プラデシュ州印紙・法廷費・登録担当副大臣のラビンドラ・ジェスワール大臣が挨拶を行い、ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンターが日本の支援で建設されたことに言及しつつ、この特別な場所で日本のスタッフとキャストが作った映像作品が上映されることにより、改めて同センターが文化分野での門出を迎えたと言っても過言ではないと評価しました。また日本人が、マハーバーラタの根底には人生の教訓があると認識し、舞台として表現したことを評価しました。さらに、モディ首相が訪日した際に小池氏と面談したことにも言及しました。
 
 日印国交樹立70周年の機会に、日印友好を象徴する会場における「マハーバーラタ」の上映を通じ、本イベントがインドの方々に日印の絆を改めて印象付ける機会となり、日印関係の未来に向けて文化交流及び人的交流がさらに促進されることが期待されます。