ブータン日本週間2022の実施について
当館、国際交流基金ニューデリー日本文化センター及びJICAブータン事務所は、「日本・南西アジア交流年」の一環として、日本とブータンの文化交流をより一層促進するため、ブータン王国政府の協力を得て,2022年10月15日(土)から10月18日(火)まで、「ブータン日本週間2022」を開催しました。2022年はブータン近代農業の父であるダショー西岡京治氏の没後30年とともに、日・ブータンJOCV派遣取極締結35周年と記念すべき年であり、今回の取組みは時宜を得たものです。
初日である10月15日(土)にはティンプー市内時計塔広場においてオープニングセレモニーが開催され、会場にはJICAブータン事務所による日本文化を紹介する等のブースが出展されました。同日夕方から10月16日(日)まで時計塔広場及び同市内の映画館において「ミニ日本アニメ映画祭」が開催されました。
16日には日本週間の一環として、JAAB(Japan Alumni Association of Bhutan)会員資格拡大記念式典・交流会が開催されました。
17日にはブータン柔道協会によるスポーツプロモーションイベントが地元の生徒を対象に開催され、同日から18日までティンプー市内の学校にて国際交流基金ニューデリー日本文化センターによる日本文化・日本語ワークショップが開催されました。
(参考)開催案内
https://www.in.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00817.html
日本週間オープニングセレモニー
2022年10月15日、日本週間のフラッグシップイベントとして、「日本週間オープニングセレモニー」が時計塔広場で開催されました。
本式典の冒頭、河津臨時代理大使による開会挨拶、タンディ・ドルジ・ブータン外務大臣による来賓代表挨拶がなされ、ブータン空手協会による空手デモンストレーション及びブータン柔道協会による柔道デモンストレーションが披露されました。
その後、キン肉マン原作者のゆでたまご氏、Xtend社及び神戸ブータン友好協会の支援のもと、ブータン柔道協会に対する支援物資の供与式が開催され、同協会にはゆでたまご氏及びXtend社からキン肉マンTシャツ及びプロテインが贈呈されました。
オープニングセレモニーの後半には、ペルキルスクールの生徒による日本アニメ音楽の演奏パフォーマンス、津軽三味線及び和太鼓を使ったライブ演奏のビデオパフォーマンスが披露されました。
式典の最後には、JICAブータン事務所の山田所長より閉会挨拶が述べられました。
河津臨時代理大使の開会挨拶では、コロナウイルスの感染拡大の影響により3年ぶりに開催できたこと、また、安倍元総理の国葬儀にソナム・デチェン・ワンチュク王女殿下がご参列され、日本・ブータン関係の緊密化に多大な貢献をされたことなどに対する祝意や謝意とともに、ブータン日本週間を通じて、多くのブータン人の方々が日本文化について興味関心を抱き、将来の日・ブータン関係の拡大に貢献されることを期待する旨が述べられました。
また,タンディ・ドルジ外務大臣からは、日本週間はブータンの王族と日本の皇族の特別な絆を祝う機会であり、日本の豊かな文化や文化遺産に対する理解のきっかけにもなる旨言及し、さらに日本政府による対ブータン開発協力等の様々な支援に対する謝意とともに、今後も日本とブータンの友好協力関係に強固にしたい旨言及されました。
オープニングセレモニーの写真
ブータン柔道協会への支援物資供与式の写真
JICAブータン事務所によるブースの写真
ミニ日本アニメ映画祭
ブータン日本週間の一イベントとして、当館及び国際交流基金ニューデリー日本文化センターの共催により、2022年10月15日(土)及び16日(日)の2日間に亘って、時計塔広場及び市内の映画館において「ミニ日本アニメ映画祭」が開催されました。
映画祭では、日本を代表する映画監督、アニメーター、撮影監督、漫画家である新海誠監督(※)のアニメーション作品を特集しました。
初日には『言の葉の庭(2013年公開:46分)』及び『秒速5センチメートル(2007年公開:63分)』が上映され、2日目の最終日には『雲の向こう、約束の場所(2004年公開:91分)』及び『星を追う子ども(2011年公開:116分)』が上映されました。
河津臨時代理大使の開会挨拶では、映画を通して、多くのブータン人の皆様に日本のアニメの魅力を感じ、日本語・日本の文化に関心を持っていただき、一人でも多くのブータン人の方々が観光等で日本に実際に訪れ、日本とブータンの人的及び文化交流が促進されることを願う旨述べました。
両日ともに多くの子供たちが来場され、日本のアニメ映画を楽しんでいました。
(※)新海誠監督
1973年生まれ、長野県出身。2002年、個人制作の短編作品『ほしのこえ』で商業デビュー。その後『雲のむこう、約束の場所』(04年)『秒速5センチメートル』(07年)『星を追う子ども』(11年)『言の葉の庭』(13年)を発表。2016年公開の『君の名は。』は社会現象を巻き起こす大ヒットとなり、2019年公開の『天気の子』も同年の国内興行収入1位を記録するなど、国内外から高い評価と注目を集めている。
映画祭の写真
JAAB会員資格拡大記念式典・交流会
ブータンにこれまで留学生の同窓会組織がなかったところ、JICA研修の同窓会組織であるJapan Alumni Association of Bhutanが会員資格を拡大し、帰国留学生会としての役割を担うこととなり、またそれに伴い会の名称をJapan Alumni Association of Bhutan(JAAB)に変更することとなりました。
これらを記念し、2022年10月16日(日)市内ホテルにおいて、河津臨時代理大使及び山田JICAブータン事務所長の出席の下、新旧会員の交流を図るための式典と交流会を開催しました。
約30名の新旧会員が参加し、JAAB会長ダワ・ペンジョー氏からは、今後の活動に対する意欲が示されるとともに、JAABの活動の紹介や、元留学生と元JICA研修員より日本での経験や習得内容の帰国後の活用などについての発表があり、その後は、参加者の間で交流が行われました。
交流会の写真
ブータン柔道協会によるスポーツプロモーションイベント
ブータン日本週間のスポーツプロモーションイベントとして、10月16日に、ブータン柔道協会による柔道教室が開催されました。近隣の小学校の4年生約80名が参加し、JICA海外協力隊として派遣されている指導者やブータン人コーチ及び選手などの指導の下、柔道に関係した準備体操やゲーム、柔道着試着体験などを楽しみました。
柔道について知っている児童は多かったのですが、皆柔道を見たり、体験したりするのは初めてとのことで、体験を通して早速、柔道を始めたい、という意欲を示す子どももいました。
参加者には、インド・パナソニックが提供した記念品が渡されました。
イベントの写真
国際交流基金ニューデリー日本文化センターのイベント
2022年10月17日及び18日までの間、国際交流基金ニューデリー日本文化センター主催の日本文化・日本語ワークショップがティンプー市内の学校を対象に開催されました。
4つの学校で行われたワークショップには合計約600名の学生が参加しました。
ワークショップでは日本文化クイズ、ひらがなカルタなどが紹介され、参加した学生たちは日本について、クイズやカルタを通して楽しく学ぶことができました。
イベントの写真
その他
日本週間のフライヤー
実施主体
共催:在インド日本国大使館、国際交流基金ニューデリー日本文化センター及びJICAブータン事務所
協力:ブータン政府
「ブータン日本週間2022」を楽しんでいただきありがとうございました!!
タシ・デレク!!