令和6年度対インド草の根・人間の安全保障無償資金協力にかかる 贈与契約署名式の実施(報告)

令和7年3月21日
 令和7年3月21日、令和6年度対インド草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約(G/C)について、小野啓一駐インド日本国特命全権大使と被供与団体の代表が署名を行いました。
 草の根・人間の安全保障無償資金協力は、開発途上国の地方公共団体、教育・医療機関及び途上国において活動している国際及びローカルNGO(非政府団体)等が実施する比較的小規模なプロジェクトに対し、在外公館が中心となって資金協力を行うものです。
 
 今回署名された案件の概要は次の通りです。
 
「ヴリンダヴァン市眼科病院医療機器整備計画」
被供与団体:ノージヒル健康と開発のための農村統合プロジェクト(Naujhil Integrated Rural Project for Health and Development)
供与額:約819万円
 
 インドには、白内障などが原因で現在約495万人の失明者、約3,500万人の視覚障害者がいるといわれています。被供与団体はヴリンダヴァン市にて眼科病院を運営し、貧困層の患者に無料または安価な費用にて診療・手術を提供しています。しかし医療機器の不足により疾患を抱えた患者に長時間の待ち時間が発生したり、遠方の病院に赴く必要が発生したりしており、症状悪化の一因ともなっています。
 本計画を通じて医療機器を整備することで医療サービスの質が向上し、地域住民に対してより適切な眼科治療を提供することが可能となります。
 
 今回の支援により、対象地域の人々の生活が向上するとともに、日本とインドの友好・協力関係が更に強化されることが期待されます。