対インド草の根無償資金協力による供与式の実施
1 令和3年12月17日、ウッタルプラデシュ州アメティ県において、平成30年度草の根無償資金協力「ウッタルプラデシュ州アメティ県における貧困層のための学校及び職業訓練所建設計画」の供与式が開催されました。
本式典には、被供与団体であるNGO団体「ヒューダ教育社会福祉協会(Huda Educational and Social Welfare Society)」からアーター・レイハン代表、シアド A.H.リズビ副代表、在インド日本大使館から宮本新吾公使らが出席しました。
2 また、令和3年12月18日、ウッタルプラデシュ州ラキンプル・ケリ県において、令和2年度草の根無償資金協力「ウッタルプラデシュ州ラキンプル・ケリ県シュロフ慈善眼科病院眼科医療機器整備計画」の供与式が開催されました。
本式典には、被供与団体であるNGO団体「シュロフ慈善眼科病院(Dr. Shroff’s Charity Eye Hospital )」からアソシエイトメディカルディレクター・シャリンダー・サブハワル氏、GサージウェアからG.D アグワル社長、ラキンプールケリからアニル・クマール・グプタ最高マーケティング責任者、在インド日本大使館から宮本新吾公使らが出席しました。
3 草の根無償資金協力は、開発途上国の多様なニーズに応えるために1989年に導入された制度で、これまでインドでは、学校、職業訓練校や砂防ダムの建設、医療機材の供与等の 支援を行ってきました。
4 案件概要
(1)ウッタルプラデシュ州アメティ県における貧困層のための学校及び職業訓練所建設計画
本件は総額約730万円のプロジェクトで、ウッタルプラデシュ州アメティ県において、財政難により通学できていない児童及び貧困層の若者の社会的・経済的な自立の促進を目的に、学校兼職業訓練所1棟を供与したものです。
被供与団体「ヒューダ教育社会福祉協会 Huda Educational and Social Welfare Society)」は、1993年に設立された非営利団体で、ウッタルプラデシュ州アメティ県で幼稚園から大学までの7校を運営し、特に女子に重点を置いた貧困層及び恵まれない子供に対する教育活動を実施しています。案件対象地域のマホナ地区は、同団体の運営する学校から10キロ離れており、同地区に住む多くの子供たちが資金面の問題から学校に通えていませんでした。
本件を通じて、年間280名の生徒及び年間60名の職業訓練生、合計で年間340名の児童及び若者に対して教育と職業訓練を提供することが可能となり、彼らの教育環境の改善が期待されます
(2)ウッタルプラデシュ州ラキンプル・ケリ県シュロフ慈善眼科病院眼科医療機器整備計画
本件は総額約680万円のプロジェクトで、ウッタルプラデシュ州ラキンプル・ケリ県において、貧困層に対する適切な眼科医療サービスの提供を目的とした医療機器を供与したものです。
被供与団体「シュロフ慈善眼科病院(Dr. Shroff’s Charity Eye Hospital)」は、デリ ー準州に1件、ウッタルプラデシュ州に3件、ラジャスタン州に1件、合計5件の病院を運営し、ウッタルプラデシュ州を中心として眼科医療環境の向上を目的とした活動をしています。同病院では、医療機器不足により患者の待機時間が数日にわたることから、白内障・緑内障の発見の遅れにより症状が悪化してしまうことが問題となっていました。
本件を通じて、適切な手術が実施可能となるほか、白内障・緑内障の早期診断による眼病の予防や治療に寄与することが可能となり、患者の健康の改善が期待されます。
5 今回の支援により、対象地域の人々の医療及び学習環境が向上されるとともに、日本とインドの友好・協力関係が更に強化されることが期待されます。
(シュロフ慈善眼科病院・ニュース動画) https://youtu.be/L0sznsKNNlk
(ヒューダ教育社会福祉協会・ニュース動画)https://youtu.be/ODsPHELLWfs






