株式会社フジタとインド工科大学ルールキー校との地震防災分野に関する共同研究締結に係る調印式

令和元年11月7日
 
11月7日(木)、在インド日本国大使館・大使公邸において、株式会社フジタとインド工科大学ルールキー校(IIT-R)との地震防災分野に関する共同研究締結に係る調印式を実施しました。
 
2017年9月に、日本とインドの間で防災分野における協力の発展と関係の促進を目的とした協力覚書を締結しています。この覚書に基づき、2018年3月の第1回以来、3回にわたり「日印防災協力会議」が開催されてきたほか、様々な場面を通じて対話が行われ、具体的な官民協働の方策が検討されてきました。

標題の共同研究は、日本の民間企業(総合建設会社)とインドの国立大学との地震防災分野での協力に関するもので、一連の「日印防災協力会議」に端を発するものです。フジタは一般社団法人日本防災プラットフォーム(JBP)の民間企業団の一員として同会議に参加し、同校の耐震工学科の関係者に共同研究を打診し、今般実現に至ったものです。

共同研究の概要は日本の建物に多用されている免震制震技術をインドに実装するための基礎的な設計アプローチについて検討することを目的としています。最終的な目標は、当該技術をインドにおける中高層の鉄筋コンクリート建築物に実装し、その耐震性・強靭性を向上させ、震災の軽減と社会経済活動の持続性向上に寄与することです。

調印式では、鈴木大使、プラディープ・クマール・インド国家防災庁副次官(Dr. Pradeep Kumar, Additional Secretary, National Disaster Management Authority)の立合いの下、組田良則・フジタ技術センター執行役員所長、パンカジ・アガルワルIIT-R地震工学研究科長(Dr. Pankaj Agarwal, Head of Department of Earthquake Engineering, IIT-R)が、共同研究に係る契約書に署名しました。続いて、マニシュ・シュリカンデIIT-R地震工学研究科教授(Dr. Manish Shrikhande, Professor, Department of Earthquake Engineering, IIT-R)が共同研究の概要説明を行うとともに、鈴木大使、クマール副次官の両立会人より祝意を表するスピーチがありました。

調印式には、このほか、JICAインド事務所、(一社)日本防災プラットフォーム、インド商工会議所連盟、インド構造技術者協会からも幹部が出席しました。出席した関係者からは、本共同研究の今後の展開に多くの期待が寄せられました。