マニプール州チャンデル県で草の根無償資金協力による中学校校舎供与式の実施

令和元年8月2日
令和元年8月6日、マニプール州チャンデル県において、平成29年度草の根無償資金協力「マニプール州指定部族のための中等教育段階の学校建設計画」の供与式典が開催されます。

本式典には、被供与団体であるNGO団体「アナロンキリスト教地域開発委員会(Anallon Christian Development Committee)」からエル・ウォーリング代表、マニプール州チャンデル県からクリシュナ・クマール長官、同県からナバクマール・シン教育長官、在インド日本大使館から曽根健孝公使が出席します。
 
草の根無償資金協力は、開発途上国の多様なニーズに応えるために1989年に導入された制度で、これまでインドでは、学校、職業訓練校や砂防ダムの建設、医療機材の供与等の支援を行ってきました。
 
本件は総額約840万円のプロジェクトで、マニプール州チャンデル県において、指定部族の生徒約250名を対象とした中学校校舎1棟を建設したものです。
 
被供与団体「アナロンキリスト教地域開発委員会(Anallon Christian Development Committee)は1975年に設立された非営利団体で、同地域で指定部族からなる近隣31の村から生徒を受け入れ質の高い授業を低額で提供しています。2011年に草の根無償支援により同敷地内に小学校校舎を建設しましたが、既存の中等教育のための校舎は竹や木で作られているため、安全面に課題を抱えている他、日差しや雨風、騒音の影響を受けやすく学習環境に大きな問題が生じていました。
 
本件を通じて、新たな中学校校舎を建設することで、対象地域に住む指定部族約250名の生徒に安全な教育環境の提供と教育機会の確保が期待されます。
 
今回の支援により、対象地域の人々の教育環境が向上されるとともに、日本とインドの友好・協力関係が更に強化されることが期待されます。
(了)