ラジャスタン州バラン県で草の根無償資金協力による職業訓練所供与式の実施

令和元年6月20日
令和元年6月25日、ラジャスタン州バラン県において、平成29年度草の根無償資金協力「ラジャスタン州バラン県における女性及び青年のための職業訓練所建設計画」の供与式典が開催されます。

本式典には、ラジャスタン州立法議会からニルマラ・サハリア議員、被供与団体であるNGO団体「地域経済・発展相談センター(Centre For Community Economics and Development Consultants Society (以下CECOEDECON)」からマニーシュ・シン代表、在インド日本大使館から栗原潔一等書記官が出席します。
 
草の根無償資金協力は、開発途上国の多様なニーズに応えるために1989年に導入された制度で、これまでインドでは、学校、職業訓練校や砂防ダムの建設、医療機材の供与等の支援を行ってきました。
 
本件は総額約840万円のプロジェクトで、ラジャスタン州バラン県において、年間約160名の女性、及び18-24歳の青年約300名に対して、職業訓練所1棟を建設したものです。
 
被供与団体「地域経済・発展相談センター(CECOEDECON)は1981年に設立された非営利団体で、同州内の社会経済開発を目的に活動しており、環境保全及び教育など、貧困層や少数民族などの社会的に脆弱な層に対する幅広い活動を行っています。近年、地域住民より、貧困層の女性及び青年の社会的・経済的な自立支援を目的とした、食品加工、電気工、溶接工等の職業訓練を実施したいとの要望がありましたが、訓練を実施するための十分なスペースを確保した建物を有していないため、彼らのニーズに応えることができない状況でした。
 
本件を通じて、新たな職業訓練所を建設することで、貧困層の女性及び青年に対して職業訓練を提供することが可能になり、女性及び若者の社会進出の促進が期待されます。
 
今回の支援により、対象地域の人々の社会的・経済的な自立が可能となり、地域の社会経済及び生活環境が向上されるとともに、日本とインドの友好・協力関係が更に強化されることが期待されます。
                                                                   (了)