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インドでの小児予防接種

2018年3月改訂


インドでは小児の定期予防接種をどうすればいいのかのアドバイスです。成人も含め、医学的・法的にインドで必要な予防接種についてはインド旅行・生活で必要なワクチンをご参照ください。


小児の定期接種ワクチンプログラムは国により様々異なります。日本の接種スケジュールが必ずしも医学的に正しいとは限りません。インドで長期滞在する場合は、当地の法律に従ってこちらのスケジュールでワクチン接種することをお薦めします。いずれ日本に帰国する場合には、インドと日本の標準接種の差を明確にするために英文併記の母子手帳を入手しておくと良いでしょう。当地で予防接種を受ける際に医師に記載を求めましょう。


★英文併記の母子手帳

発行元株式会社母子保健事業団
TEL :03-4334-1188   FAX : 03-4334-1181
E-Mail: info@mcfh.co.jp   https://www.mcfh.co.jp/page/company 
(個人購入には対応していないそうです。) 
 
個人の場合の購入先 
本の楽育まんてん堂 (海外発送にも対応しているようです)
『英語/日本語母子健康手帳』定価820円 
http://www.ecur.co.jp/

<インドでの小児定期予防接種>

★デリーで予防接種が受けられる病院(事前予約が必要です。)

病院案内で挙げたApollo病院、Max病院、Fortis病院、Primus病院、Rockland病院や小児科クニリックで接種できるとされていますが、事前に確認してから行って下さい。

★接種の際の注意事項

・注射器と針は一回一回「使い捨て」であることを確認しましょう。西欧製のワクチンは予めワクチンが入った注射器と針が一体型となっています。

・使用期限と目の前での開封を確認しましょう。

・念のためにワクチンが何処に貯蔵されていたかを尋ねましょう。きちんと冷蔵庫で保管されている必要があります。冷凍庫での凍結保存はできません。

・複数の生ワクチン(BCG, MMR,ポリオなど)の同時接種は避けた方が無難と言われています。どうしても同時接種が必要な場合は、医師にその理由を尋ね、少なくとも接種部位は変えましょう。

・接種前にそれぞれのワクチンの副反応について医師に確認しましょう。発熱、注射部位の発赤、硬結(ぐりぐり)などが良くある反応です。接種後に消炎鎮痛剤などを処方されることもあります。

・BCGの場合、接種口がある程度化膿したようになり、小さな傷になります。

・麻疹を早く摂取し過ぎると母体から受け継がれた抗体を損なう可能性があります。(個人差はあるが、一般的に母体の抗体は6ヶ月間ぐらい)

★インドの小児ワクチンスケジュール
例1:参考ホームページ
http://www.growingwell.com/bchild/vaccination1.htm#schedule

年齢

ワクチン名

 

 

生後

BCG (Bacille Calmette Guerin)

OPV-0 (Oral Polio Vaccine)(経口ポリオ)

6

OPV-1

DPT-1 (Diphtheria Pertussis Tetanus:ジフテリア・百日咳・破傷風)

Hepatitis B 1st B型肝炎)

10

OPV-2

DPT-2

Hepatitis B 2nd

14

OPV-3

DPT-3

7.5 ヶ月

Hepatitis B 3rd

9 ヶ月

Measles(麻疹)

15 ヶ月

MMR ( Measles Mumps Rubella:麻疹・おたふく風邪・風疹)

16-24 ヶ月

OPV - DPT-1st Booster

3

Typhoid(腸チフス)

4

Chicken pox(水痘)

5-6

OPV – DT-2nd Booster

10

Tetanus Toxoid(破傷風トキソイド)

Typhoid

16

Tetanus Toxoid

Typhoid




★日本の小児ワクチンスケジュール
日本のワクチンスケジュールが必ずしも医学的に正しいということではありません。インド生活には回数が足りないワクチン(ポリオ)や、インドでは接種されないワクチン(日本脳炎)の差を確認しておきましょう。また国際学校などに入学する際に、日本のスケジュールでは不足となることがあります。あらかじめ確認しておきましょう。

参考 接種スケジュール表 (https://www.know-vpd.jp/children/から)

https://www.know-vpd.jp/dl/schedule_age7.pdf

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