私が在ブータン大使として着任し,1年4ヶ月となりました。これまで6回ブータンを訪問し,多くのブータンの方々と会い,友情を育んできました。これらの方から日本に対する善意と尊敬の念が示されていることは,大変うれしいことです。
日本とブータンとの関係は,国交樹立以前からの協力と友好の長い歴史を有しており,その友好関係はますます深まっております。昨年は,両国の外交関係樹立30周年の節目の年であり,それぞれの国で多くの行事が行われました。6月には,「ブータン花の博覧会」に於いて日本からの盆栽の展示を日本庭園で実施した他,9月の日本週間,12月のクロージングに至るまで,様々な文化交流行事やスポーツ交流の行事を行いました。また,30周年を記念してブータン政府により実施された日本人観光客に対する親善オファーの期間中に,前年に比べて約5倍の日本人観光客がブータンを訪れるなど人的交流も盛んになるなど,両国の親善関係緊密化の上で大変意義深い年でありました。
そして今年になり,6月1日から7日にかけ,眞子内親王殿下が,日本の皇族として20年ぶりにブータンをご訪問されました。このような歴史的な場面に日本大使として居合わせることができたことは大変光栄なことでした。御訪問の際には,ティンプーにおいて「日本週間」や,「ブータン花の博覧会」も開催され,昨年以上に日本がブータンの方々から大きな注目を集めているところです。
今回の眞子内親王殿下のブータンご訪問をきっかけに,これまで以上に両国間の友好交流関係が深まったと感じております。
今後も,日本とブータンとの友好協力関係のますますの発展のため,また在留邦人の皆さまに役立つサービスを提供できるよう,大使館員一同精一杯努めてまいる所存ですので,皆様のご支援,ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
在ブータン日本国特命全権大使
平松 賢司
大使からのメッセージ (平成28年2月)
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