大使からのメッセージ

平松賢司



新年明けましておめでとうございます。

昨年末は、11月25日に着任後、12月9日に信任状捧呈式、12月11日から13日に安倍総理のインド訪問が行われるなど慌ただしい日を過ごしました。今回の安倍総理の訪印では、2025年までの今後十年を見据えた「日印ビジョン2025 特別戦略的グローバル・パートナーシップ、インド太平洋地域と世界の平和と繁栄のための協働」と題する共同声明が発出され、まさに日印新時代の幕開けを示すものとなりました。なかでも、高速鉄道への日本の新幹線システムの導入、日印原子力協力協定合意、防衛整備品・技術移転協定及び秘密軍事情報保護協定の締結、日印メイク・イン・インディア特別ファシリティーの創設など多くの具体的成果が得られたことは、日印両国が更なる協力を進めるための大きな一歩となりました。 また、両首脳は、ヒンドゥー教の聖地であるヴァラナシを訪問しました。地元の多くの方の暖かい歓迎を受け、日印両首脳間、両国間の親密さを示す大変意義のある訪問になりました。

今後は、今回の安倍総理のインド訪問の成果を踏まえ、しっかりとフォローアップし,日印協力を具体化していくことが重要であると考えます。世界で最も可能性を秘めた二国間関係を、共同声明に謳われたように、深淵かつ広範な行動指向のパートナーシップへと高めていきたいと思います。更に結果を出すべく、皆様とともに職務に邁進していくつもりです。

また、私の着任のご挨拶で申し上げた通り、大使館の最重要業務は在留邦人の皆様へのサービス、安全の確保と心得ています。お困りのことがあれば,何なりとご相談いただければと思います。できる限りお役に立ちたいと思います。大使館として,引き続き在留邦人の皆様の安全に最大の配慮を行いながら、皆様が安心してインド生活を送れるように努力していく所存です。

インドは、世界遺産の宝庫であり、いろいろな文化が混じりあい多様かつ独特の文化を形成しています。在任中にインド各地を訪れ、できるだけインドを理解し,多くの人にお会いすることを家内共々楽しみにしています。

駐インド日本国特命全権大使
平松賢司






平松駐インド大使からのメッセージ (平成27年12月)

八木毅前駐インド大使のメッセージ