ワンデュ・ポダン県で草の根無償資金協力による上水道設備完工式の実施

平成29年8月17日
平成29年8月23日、ワンデュ・ポダン県サムタン地区において、平成27年度草の根無償資金協力「ワンデュ・ポダン県サムタン地区における簡易上水道整備計画」の完工式典が開催されます。

本式典には、被供与団体であるサムタン職業訓練校からサンゲイ・チェワン校長、ブータン政府関係者、日本政府から曽根健孝公使が出席します。
 
草の根・人間の安全保障無償資金協力は、開発途上国の多様なニーズに応えるために1989年に導入された制度で、これまでブータンでは、橋りょうの建設、消防車やゴミ収集車の供与等の支援を行ってきました。
 
本案件は、ワンデュ・ポダン県サムタン地区において、職業訓練校関係者及び地域住民へ安全な水を供給するため、浄水機能付きの簡易上水道設備を整備するもので、供与額は約280万円です。
 
同地区は公的な上水道の整備が行き届いておらず、同地区にある被供与団体の校内の簡易上水道設備を、同校の関係者及び近隣の住民が利用しています。しかし、上記上水道設備は、近くの川の水を直接給水する仕組みであり、浄化や殺菌が全くなされていないため、病気を患う住民も出ていました。
 
本案件を通じて、同職業訓練校の生徒・教職員及び近隣住民が使用する水の質が改善され、住民の衛生状態の改善に貢献するとともに、日本とブータンの友好・協力関係が更に強化されることが期待されます。