令和6年度対ブータン草の根無償資金協力に係る贈与契約署名の実施

　令和6年11月12日、令和6年度対ブータン草の根・人間の安全保障無償資金協力「西部ブータン中古消防車整備計画」の贈与契約（G／C）について、小野啓一駐ブータン王国日本国特命全権大使とヴェツォプ・ナムギャル駐日ブータン王国特命全権大使が署名を行いました。
 
　草の根・人間の安全保障無償資金協力は、開発途上国の地方公共団体、教育・医療機関及び途上国において活動している国際及びローカルNGO（非政府団体）等が実施する比較的小規模なプロジェクトに対し、在外公館が中心となって資金協力を行うものです。
　今回署名された案件の概要は、次のとおりです。
 
  草の根・人間の安全保障無償資金協力
  「西部ブータン中古消防車整備計画」
 　被供与団体：ブータン警察本部消防救助局
 　供与額：約3,214万円
 
　ブータンは、森林火災の発生件数が多いことに加え、住環境においても寺院や住居など木造建築が多く、火災に対して脆弱です。
　被供与団体であるブータン警察本部消防救助局は、同国における消防行政を担当し、国内各所に設置されている消防署を通じて消火・人命救出活動等を行っていますが、消防車や機材の老朽化が著しく、防災能力の強化が課題となっています。
　本整備計画を通じて、ティンプー県の消防署に3台、パロ県、プナカ県の消防署に各1台の日本の中古消防車を供与することにより、各消防署の体制が強化され、より迅速で効果的な消火・救助活動等が可能となります。
　今回の対ブータン草の根無償資金協力により、対象地域の人々の生活が向上するとともに、日本とブータンの友好・協力関係が更に強化されることが期待されます。