ブータン日本週間2024の実施について

令和6年11月6日
 在ブータン日本国大使館、国際交流基金ニューデリー日本文化センター及びJICAブータン事務所は、日本とブータンの文化交流をより一層促進するため、ブータン王国政府の協力を得て、2024年11月1日(金)から11月3日(日)まで、「ブータン日本週間2024」を開催しました。

開催案内
 

 

11月1日(金) 日本語スピーチコンテスト

 国際交流基金ニューデリー日本文化センターが主催となり、ブータンで初めてとなる日本語スピーチコンテストが開催されました。ブータンでは日本語学校が一つと、王室による若者の就職支援プログラムであるデスン・スキリング・プログラム(DSP)のなかで日本語教育が実施されており、両機関で日本語を学ぶ学生や独学で学ぶ社会人など計13名がコンテストに参加しました。日本の文化の魅力や日本でやってみたいことなどをテーマに、それぞれがきれいな日本語で一生懸命にスピーチする姿は印象的で、特に、アニメをきっかけに日本に興味を持ち、独学で日本語を学び、コンテストに勇気を出して応募し、堂々と披露する若い方たちもおり、その姿はとても心を打つものがありました。
 当コンテストはパナソニック・インディア社から協賛いただき、上位入賞者には同社製の電子レンジや炊飯器など豪華景品が提供され、受賞者は大変喜んでいました。
 
  

 

11月2日(土)日本週間メインイベント

(1)オープニングセレモニー

 首都ティンプーの時計塔広場にステージを設営し、オープニングセレモニーが開催されました。ブータン側からは、チャンドラ・バドル・グルン・インフラ運輸大臣のほか政府関係者が来賓として参加されました。ステージ上では、日本に関連した様々なパフォーマンスが披露され、日本とブータンの絆の強化、日本の魅力発信に繋がる貴重な機会となりました。
 

 プログラム最初のブータン空手協会による空手パフォーマンスでは、小さな子どもから高校生まで、普段練習している空手の型などを堂々と披露し、その迫力に観客は歓声を上げながら見入っていました。
 
 

 続いて、DSPで日本語を学ぶ学生と現地邦人の方々により、ブータンでよく知られている日本の歌が披露され、口ずさむ人もいればそのメロディーに聞き入る人もいるなど、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
 

 続いて、前日の日本語スピーチコンテストの優勝者による日本語のスピーチが披露され、難しそうな日本語を流ちょうに披露する若者の姿に来場者は驚いていました。
 

 続いて、JICAブータン事務所による島根県とブータンとの交流が紹介されました。島根県海士町とブータンは「ブータン王国における地域課題解決学習(PBL)展開事業」により相互に人材が派遣されるなど交流が深く、島根県浜田市とブータンは古くから続く手すき和紙の技術交流や美術を活用した地域活性化などにより交流が活発に続いており、この日はブータンの方々に両市町とブータンの交流を知っていただく良い機会となりました。
 

島根県海士町の民謡「キンニャモニャ」の披露


島根県浜田市とブータンの美術交流に基づくアートコンテストの表彰

 
 その後、JICA隊員による『ソーラン節』、『まつり』、『ねぶた祭り』のダンスパフォーマンスが披露されました。『ソーラン節』では会場からかけ声があがり、『ねぶた祭り』では飛び跳ねる踊り「ハネト」にゲスト含めて会場全体が参加し、大いに盛り上がりました。


 
 
 セレモニー後には草の根無償資金協力によりブータンに供与された「中古消防車両」のデモンストレーションが行われ、消防隊員が放水を披露すると集まった子供たちはホースを持ったり車両を間近で観察するなど、普段見ることのできない実物の消防車両に目を輝かせていました。
 
 


パフォーマンスを楽しむチャンドラ・バドル・グルン・インフラ運輸大臣、有吉臨時代理大使、ペマ・チョデン外務次官


会場の様子

(2)ブース展示

 時計塔広場のステージを囲む形でJICAブータン事務所、DSP、JAAB(ブータン日本同窓会協会)、日本大使館のブースが展示されました。
 JICAブータン事務所からは忍者体験、飲食、観光、囲碁体験など、DSPからは日本語教室、JAABからは献血、大使館からは法被や書道、折り紙などの日本文化体験のブースを出展し、来場者は様々な日本の魅力を楽しんでいました。
 
 

11月3日(日)アニメ映画上映

 ティンプー市内の映画館にて、国際交流基金ニューデリー文化センター主催でアニメ映画が3本上映されました。ブータンでは日本のアニメが人気で、若者を中心にどの映画も盛況となりました。


 

実施主体

共催:在ブータン日本国大使館、国際交流基金ニューデリー日本文化センター及びJICAブータン事務所
協力:ブータン政府