令和5年度対ブータン草の根無償資金協力に係る贈与契約署名の実施

令和5年9月26日
 令和5年9月26日、令和5年度対ブータン草の根無償資金協力「ティンプーにおける依存症対策福祉施設整備計画」の贈与契約(G/C)について、河津公彦駐ブータン王国日本国臨時代理大使とヴェツォプ・ナムギャル駐日ブータン王国特命全権大使が署名を行いました。
 
 草の根無償資金協力は、開発途上国の地方公共団体、教育・医療機関及び途上国において活動している国際及びローカルNGO(非政府団体)等が実施する比較的小規模なプロジェクトに対し、在外公館が中心となって資金協力を行うものです。
 今回署名された案件の概要は、次のとおりです。
 
 草の根・人間の安全保障無償資金協力
  「ティンプーにおける依存症対策福祉施設整備計画」
  被供与団体:ブータン青年開発基金
  供与額:約605万円
 
 本事業は、被供与団体であるブータン青年開発基金(Bhutan Youth Development Fund)がティンプー県郊外にある薬物及びアルコール依存患者療養施設に施設専用車両1台を整備することにより、薬物及びアルコール依存患者の医療サービスのアクセス及び安全性の改善を図り、同患者の健康促進及び社会復帰に寄与するものです。
 被供与団体は、1999年よりティンプー市内に本部を構え、児童保護・若者の社会復帰支援活動を行っている他、ティンプー郊外にて薬物・アルコール依存患者のリハビリ療養専門施設である福祉施設を運営しています。一方、同施設は2015年に個人ドナーから寄付されたバン1台を、患者の病院送迎などでほぼ毎日利用しているため、劣化が著しく、業務に支障を来たしています。
 本整備計画により、老朽化による故障が解消され、緊急時の迅速な出動が可能となり、薬物及びアルコール依存患者の同患者の健康促進及び社会復帰に寄与します。今回の対ブータン草の根無償資金協力により、対象地域の人々の生活が向上されるとともに、日本とブータンの友好・協力関係が更に強化されることが期待されます。