令和4年度対ブータン草の根無償資金協力に係る贈与契約署名の実施

令和5年3月7日
令和5年3月7日、令和4年度対ブータン草の根無償資金協力「タシガン県及びシャムガン県パトカー整備計画」の贈与契約(G/C)について、鈴木浩駐ブータン日本国特命全権大使とヴェツォプ・ナムギャル駐日ブータン王国特命全権大使が署名を行いました。
 
草の根無償資金協力は、開発途上国の地方公共団体、教育・医療機関、並びに途上国において活動している国際及びローカルNGO(非政府団体)等が実施する比較的小規模なプロジェクトに対し、在外公館が中心となって資金協力を行うものです。

今回署名された案件の概要は、次のとおりです。
 
 草の根・人間の安全保障無償資金協力
  「タシガン県及びシャムガン県パトカー整備計画」
  被供与団体:ブータン警察本部
  供与額:約898万円

本事業は、被供与団体であるブータン警察本部(Royal Bhutan Police)がパトカー2台を整備することにより、同地域の治安維持の強化に寄与するものです。

 被供与団体は、増加する犯罪を抑制するため、交番を全国に開設するとともに、パトロール強化を実施し、特に遠隔地での治安活動の充実を目指しています。

一方、タシガン県ランジュン交番及びシャムガン県ティンティビ交番では、保有するパトカーの老朽化が課題となり、未舗装道路や勾配が急なエリアでの運転に対応できず、目的地にたどり着けない事態となっています。

本整備計画は、タシガン県ランジュン交番及びシャムガン県ティンティビ交番にビーコンランプ搭載パトカー車両(計2台)を整備することにより、各交番の管轄地域における日常的なパトロール及び緊急時の迅速な出動を可能にし、同地域の治安維持の強化に寄与します。
                               
今回の対ブータン草の根無償資金協力により、対象地域の人々の生活が向上されるとともに、日本とブータンの友好・協力関係が更に強化されることが期待されます。