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ムンバイ病院情報

(1) Reliance Foundation Hospital and Research Centre      平成28年5月18日訪問

  ムンバイ南部、グラントロード駅の南東に位置する345床の大規模私立総合病院です。100年近い歴史がる旧病院に隣接して、2014年に19階建てのタワー新病院が増築開院しました。

診療科は、循環器、泌尿器、脳神経科、腫瘍科、整形外科、産婦人科を6本の柱に、他にもほとんどの臨床科の診療が提供されています。

小回りのきくサイズの病院が多い歴史のあるムンバイ南部にあって、新病院は内部が広々とし、とてもきれいです。入院病室も豪華な特別個室から普通個室、2人部屋まであり、入院病棟では患者の診療情報が病床のテレビモニターや医師や看護師が持つモバイル端末で見ることができるようになっています。

診療機器も最新鋭のCTスキャン、MRI、PET-CT、ロボット手術システムなど、最新の医療機材がそろっています。健康診断も行っているようです。

(情報はすべて訪問時現在のものです)

  (住所)Raja Rammohan Roy Road, Prarthana Samaj, Girgaon, Mumbai - 400004
  (電話)1-800-221-166 (救急)+91-22-6130-5005
  (FAX)+91-22-23672666
  (Email)info@rfhospital.org
  (ウェブページ)http://www.rfhospital.org/

(2)  Breach Candy Hospital      平成25年2月1日訪問

Breach Candy Hospital

  南ムンバイの海に面した高級住宅が密集する地域に立地する、1950年設立の歴史ある私立総合病院。ムンバイの裕福層を主な患者ターゲットとし、有名医師も所属しているという。建物はかなり古さが目立ちますが、内部はある程度手が入っているようでした。

 一日の外来患者数は、200~250人。外来診察室は6室。診療科は、内科、消化器科、循環器科、呼吸器科、内分泌科、血液内科、腫瘍科、腎臓科、糖尿病科、一般外科、心臓血管外科、整形外科、脳神経外科、小児外科、形成美容外科、頭頸部外科、小児科、産婦人科、新生児科、精神科、耳鼻科、皮膚科、眼科、歯科、泌尿器科、放射線科、救急外来、理学療法科など、広範囲な医療を提供しています。

 CTスキャン、MRI、超音波、マンモグラフィー、内視鏡検査、心臓カテーテル検査、心電図検査、血液検査、病理検査等が実施可能。血液バンクの輸血用血液は院内献血と献血キャンプで確保されており、HIV、HBV、HCV、マラリア、梅毒のスクリーニングを行っていました。狂犬病暴露後免疫用の免疫グロブリンは常備していません。

 病床は合計で212床。清掃がよく行き届いており、オーシャンビューの景色の良い部屋が多い印象でした。ICUは外科手術後の患者用が10床、一般医療用が12床。ICUでは、患者:看護師=1:1を確保しているそうです。

入院病室の一泊あたりの室料は、一般個室(single room)がRs.3,000~Rs.6,000、特別個室(deluxe)がRs.6,000、特別個室(executive)がRs.8,500、特別個室(suite)がRs.11,000~Rs.17,000となっています。

 産科では毎日4~5例の出産があり、日本人もここ数年は毎年数名がこの施設出産しているとのことでした。産科病棟は明るく、各個室にTVはあるが冷蔵庫はなし。室料は個室でRs.4,500~Rs.8,500。

入院の際には、室料のおおよそ10日分をdepositとして支払う必要があります。

(情報はすべて訪問時現在のものです)

  (住所)60-A,Bhulabhai Desai Road, Mumbai 400026
  (電話)+91-22-23667949, 23667788, 23671888, 23672888  (救急)+91-22 23667809
  (FAX)+91-22-23672666
  (Email)info@breachcandyhospital.org
  (ウェブページ)http://www.breachcandyhospital.org/

(3) Saifee Hospital      平成25年1月31日訪問

Saifee Hospital  Saifee Hospital-ICU

  ムンバイ市街地の南東、鉄道のCharni Road駅正面に位置する歴史あるイスラム系大規模私立総合病院。イスラム教シーア派のBohra Communityの受託機関であるSaifee Hospital Trustが運営しています。第二次世界大戦前のサナトリウムが戦後に前身となる病院となり、2005年に全面改築され現在のSaifee Hospitalが開院しました。

 診療科は、内科、循環器科、消化器科、糖尿病・内分泌科、腎臓内科、血液内科、感染症内科、一般外科、心臓血管外科、整形外科、脳神経外科、小児外科、形成外科、小児科、産婦人科、眼科、耳鼻科、歯科、健康診断部門など、ほぼ全領域をカバーしています。

 外来患者数は一日約500人。患者はイスラム教徒が約40%を占めるということで、外来でもイスラム教徒の方々が目立つ印象です。

 メディカルツーリズムにも力をいれおり、中東やアフリカのイスラム国にある提携病院を通じて、毎月150~200人の外国人が来印し入院しています。多くの外国人患者は、人工関節置換術や心臓バイパスグラフト手術、小児外科手術を目的に来印しているそうです。訪問した日の外国人入院リストには、この日約20人の入院予約があり、患者国籍はオマーン、UAE、サウジアラビア、タンザニアなどでした。

病院に所属するコンサルタント医師は300人超で、常勤システムをとっていないので、これらの医師は常に院内にいるわけではないそうです。看護師数は300~330人。

 外来診察室は9室あり、同じ階にレントゲン室、CTスキャン、MRI、超音波、内視鏡室などがあります。血液銀行の輸血用血液は献血で賄われており、ムンバイ市内に出向いて採血もしているそうです。輸血用血液は、HIV、HBV、HCV、梅毒、マラリアのスクリーニングがなされているそうです。

 検査ラボは規模も大きく、病理検査を含めほとんどの一般的な検査が院内で実施されています。マラリアの診断では、患者血液スメアと迅速診断キット(ICT)を組み合わせて実施。

 外来患者用の薬局は小規模な物が院内各所に配置されています。狂犬病の暴露後接種に使用する抗狂犬病免疫グロブリンは常備していないとのこと。

 病床数は242床で、このうち37床を占めるICUはムンバイ最大を自負し、全床コンパートメントに別れており、アラビア海を望む壁一面の窓に面しています。ICUは5部門に別れ、感染症のためのICUも別途設置されて主に熱帯感染症の治療を行っているそうです。

病床は大部屋から特別個室まで10カテゴリー近くありますが、安価な大部屋は慈善的料金設定をしているため、外国人は原則個室以上に入院することになります。

 入院病室の一泊あたりの費用は、First Class個室(TV、電話、冷蔵庫付き)がRs.7,000、Deluxe個室(TV、電話、冷蔵庫、電子レンジ付き)がRs.8,100、Suite個室(2部屋、TV2台、電話、冷蔵庫、電子レンジ付き)がRs.10,500。さらにRoyal Suite 52というICU管理ができる特別個室があり、家族の滞在スペースも備えた豪華な部屋もあります。入院時には約7日分の入院費用のdepositが必要で、手術を受ける場合にはさらに手術費用に対するdepositが要求されます。

 妊婦には、マタニティーパッケージ(通常分娩で入院が3日以内の場合の室料のみで治療費用等は別)が別途用意されています。

(情報はすべて訪問時現在のものです)

  (住所)15/17 Maharshi Karve Marg, Mumbai 400 004
  電話) +91-22-67570111
  (FAX)+91-22-67570777
  (Email)write@saifeehospital.com
  Website:(ウェブページ)http://www.saifeehospital.com

(4) ジャスロック病院 Jaslok Hospital & Research Centre      平成23年3月18日訪問

総領事館から車で5分の所にある街中の21階建ての個人総合病院。1973年開業。310人の医師、458人の看護士がおり、ベッド数364床、外来患者は一日平均200人。29の専門科があり、火傷、感染症、精神科疾患以外の患者は全て受け付ける。救急室にはベッドが4床あり、常時1人の医師と5人の看護士が24時間体制で看ており、毎日20-30人の患者がいる。病院所有の救急車は2台、その内1台は医師一人、看護士1人が乗り込み、設備も救急治療に対応できるようになっている。
心臓、脳外科救急外来があり、MRI,CTが設置され、超音波検査室,高圧治療も行える部屋もある。産科は不妊治療も可能。新生児集中治療室で500gの未熟児まで扱かったとのこと。病院全体でICUには75床。放射線治療も実施。CTは毎日約40人、MRIは毎日約25人が受診、マンマグラフィは毎日10人平均受診。生化学検査室では専属医師が7人、125人のスタッフが24時間体制で稼働おり、ほとんど全ての検査が可能。血液銀行では全ての必要なチェックが行われており、成分輸血も可能。

  住所:15,Dr.G.Deshmukh Marg, Mumbai 400026
  電話:+91-22-6657-3333 FAX:+91-22-6657-3030

(5) リラバティ病院 Lilavati Hospital & Research Centre      平成23年3月17日訪問

北部にも日本人居住者が増加してきたこともあって、この病院を訪問。元々VIPやボリウッド・スターが受診する病院のようで、セキュリティが他の病院より非常に厳しいと印象。患者も多い。外来患者用病棟には22-24の診察室があって各々の専門医師が担当。医師数約200人、看護士約600人、毎日約300人の外来患者がおり入院ベッドは390床とのこと。NABH Accredited として政府から認定された病院。
最上階のSuper Delux病室では一日の室料が10,000Rs。最も安い室料は一日950Rs(一部屋に6ベッド)。小児科病棟にはNICU(新生児集中治療室)や分娩室あり(NICUでは生まれたときの体重が550gで一時420gまで減った新生児を扱った経験がある由)。脳外科では脳外科救急が可能と判断される。メディカルICUには35床あり、心臓専門外来では心臓救急が可能。EEG、EMG室、放射線科もあり、MRI,CTも設置。生化学検査室では、ほとんどの検査が出来るとのこと。種々の手術が可能となるコンプレックス手術室が2室、15床あるサージカルICUもあり。救急室は常時1人の医師と3人の看護士がおり、24時間体制。緊急事態専用のベッドが3床、ディタイム専用のベッドが5床。病院所有の救急車が2台有り、医師と看護師が乗り込む体制になっているとのこと。

  住所:A-791,Bandra Reclamation, Bandra(W),Mumbai 400050
  電話:+91-22-2675-1000, +91-22-2656-8000
  Email:info@lilavatihospital.com   Website:http://www.lilavatihospital.com

(6) ボンベイ病院 BOMBAY HOSPITAL & MEDICAL RESEARCH CENTRE      平成23年11月24日訪問

南ムンバイの中心地区にある個人総合病院で1952年設立された。現在道路を隔てて旧棟、新棟の2つの病棟があるが、旧棟は主に企業献金等でまかなわれ基本的に診察・治療は無料(医師診察料も含めて)。病院の外科医によって行われた手術(年間約16,000件)の約6割が無料か、最低限の料金で行われている。
毎年約10万人の患者が薬代と消耗品代以外は無料の診察システムを利用している。脳外科、心臓疾患にも対応し救急外来は常時4人の医師がおり24時間体制である。全ての科の相談を受けている。旧棟300ベッド、ICUベッドも含めて830の入院ベッドがある。日本式2階には30の外来診察室があり日曜日を除いて毎日、診察が行われている。手術室は24部屋有り、3200人の職員がいる大規模病院で、240人のシニア医師と200人のジュニア医師がおり、看護師は865人いる。入院個室料は、トイレなしの場合5,500Rs/日、スィート・ルームはトイレ、応接室があり8,000Rs/日で、全体で80の個室があるとのこと。他に2人部屋、4人部屋(2,100Rs/日)もある。なお、旧棟の病室は大部屋である。12階には9ベッドのICUがあり、患者一人に看護師1人の体制としているとのこと。8階にNICUがあり、これまで600gの新生児を扱った経験があるとのこと。ここはいわゆるインド人庶民が利用している病院であるとの印象を受けた。又、建物が古くインドらしい雰囲気というのはこんなものかなと言う思いもした。CTスキャン、MRIを有し放射線治療などの癌治療も行っている。

  住所:12, New Marine Lines, Mumbai 400020
  電話:+91-22-22088323 FAX:022-22079485


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