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2006/8/2

~渡航情報(スポット情報)~

(件名)

インド:インド独立記念日前後における安全対策について

(内容)

1.7月11日にムンバイで発生した連続列車爆破テロ事件は、180人以上の死者及び800人以上の負傷者を出す大惨事となりましたが、その後インド治安当局は、実態解明に向け強力な捜査を行うととともに、主要都市を始め、国内主要空港や公共交通機関に対する厳重な警備、警戒体制を敷いています。

2.各種報道等によれば、今回のテロ事件への関与が疑われているカシミール過激派ラシュカール・エ・タイバ(LeT)や非合法組織インド学生イスラム運動(SIMI)がそれぞれ事件への関わりを否定するなど、事件の背景等は現時点でも不明ですが、2006年3月のバラナシの寺院等における連続爆破事件、同4月のデリー市内のモスクにおける連続爆破事件等、インドでは過激派によるとみられる爆破テロ事件が続いています。また、首都デリーやムンバイ市内では過激派の活動家が武器や爆薬等とともに逮捕されるケースも発生しており、将来に亘ってのテロ事件発生への懸念が否定できない状況にあります。

3.来る8月15日はインドの独立記念日であり、首都デリーを始めインド各地において、インド政府が主催する大規模な行事が予定されており、政府要人をはじめ多数の人が各種行事に参集する見込みです。右にあわせ、インド治安当局は、過激派によるテロ攻撃を未然に防止すべく毎年厳重な警戒態勢を敷いていますが、他方、過去には独立記念日を念頭においたとみられるテロ事件が発生していることから、独立記念日前後は新たなテロ事件の発生に関して、一層の注意が必要となります。

4.上記の状況を踏まえ、インドに渡航・滞在される方は、渡航ルートを慎重に検討の上、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の治安情報の入手に努めてください。また、現地警察の指示に留意するとともに、テロの標的となりうる公共機関、駅、市場など多数の人が集まる場所には用事がない限り近づかない、公共交通機関の利用や繁華街への外出等が必要な場合には、周囲の状況に注意を払うとともに、不審車両や不審物の有無等周囲の状況に一層の注意を払うなど安全対策に十分心掛けてください。また、テロ事件が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策を講じられるよう心掛けてください。

5.なお、爆発事件に関しては、以下も併せて御参照ください。

   (1)2005年10月19日付広域情報「爆弾テロに関する注意事項」
   (2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
   (3)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」

(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2903
○外務省海外安全ホームページ:http://www.mofa.go.jp/anzen/
○在インド日本国大使館
   電話:91-11-26876564
○在コルカタ日本国総領事館
   電話:91-33-24211970
○チェンナイ日本国総領事館
   電話:91-44-24323860
○ムンバイ日本国総領事館
   電話:91-22-23517101