日本の支援によりベンガルールで下水処理場が始動 ~ハイテク都市の公衆衛生と環境を改善~

平成29年5月16日
2017 年 5 月 15 日、ベンガルールの Koramangala and Challaghatta (K&C) Valley 下水処理場の竣工式が開催されました。この下水処理場の処理能力は6千万リットル/日になり、急速に成長する都市の公衆衛生と環境の改善が期待されます。
 
竣工式典は、シッダラマイヤ・カルナタカ州首相により執り行われ、ジョージ同州ベンガルール都市開発担当大臣、ギリナート・バンガロール上下水道局会長、曽根日本大使館公使、北川ベンガルール総領事、坂本JICA インド事務所長らが出席しました。
 
K&C Valley下水処理場建設を含むバンガロール上下水道整備事業(II-2)に提供される円借款は284 億円であり、これまでの事業も合わせるとベンガルールにおける上下水道プロジェクトには合計で988 億円の借款契約が結ばれています。これらのプロジェクトはカルナタカ州のバンガロール上下水道局によって実施されています。II-2 には下水処理場10か所の建設、下水管の改修、無収水の縮減、施設の監視とリモートコントロールを行うSCADA(Supervisory Control and Data Acquisition)システムのほか、同局と本事業に対するコンサルティング・サービスが含まれており、給水・下水処理のインフラ建設とともに女性の参画にも焦点を当てています。
 
下水道整備は人々の健康と快適な生活、水環境の保全のために必要不可欠です。日本は、 円借款でベンガルール・メトロ事業に協力しているほか、無償資金協力で行う予定のベ ンガルール中心地区高度交通情報及び管理システム導入計画のための協力準備調査も実施しています。水供給、下水処理、都市交通はベンガルールをスマート・シティに転換する上で重要な要素であり、日本は、これらの様々なプロジェクトを通じてベンガルールの包摂的でダイナミックな発展に向けて貢献しています。今回の下水処理場が日本とインドの人々の友好と親善のシンボルとなることが期待されます。