ウッタルプラデシュ州アグラ県で草の根無償資金協力による外来診療棟供与式の実施
平成28年9月21日
平成28年9月27日、ウッタルプラデシュ州アグラ県において、平成26年度草の根無償資金協力「ウッタルプラデシュ州アグラ県における貧困層を対象とした外来診療棟建設計画」の供与式典が開催されます。
本式典には、インドラジート・アリア アグラ市長、被供与団体であるNGO団体「アッシジ修道女による聖ヨセフ診療所(Assissi Sister's St. Joseph's Dispensary)」からシスターグレーシー アドミニストレーター、在インド日本大使館から曽根健孝公使らが出席します。
草の根無償資金協力は、開発途上国の多様なニーズに応えるために1989年に導入された制度で、これまでインドでは、小学校やチェックダムの建設、眼科手術機材の供与等の支援を行ってきました。
本件は、総額約960万円のプロジェクトで、ウッタルプラデシュ州アグラ県において、貧困層患者に適切な診療を提供するため、外来診療棟1棟を建設したものです。
被供与団体「アッシジ修道女による聖ヨセフ診療所」は、1985年に設立された非営利団体で、1995年からアグラ市内において、周辺のスラムや近郊の貧しい農村住民などの貧困層を対象とした診療所を運営しています。同診療所では、1日約120人の貧困層患者に対して診療を行っていますが、既存の施設のみでは、増加する診療ニーズに対応できなくなっていました。
本件を通じて、新たな外来診療棟を建設することで、診療可能な外来患者数が増加し、より多くの貧困層患者に適切な診療を提供することが可能になります。
今回の支援により、対象地域の人々の医療環境が向上されるとともに、日本とインドの友好・協力関係が更に強化されることが期待されます。